2005年11月13日
夜の東大寺 ( 奈良県 )
和歌山県には紀ノ川という川が流れている。その川に沿って走る...
和歌山県はあっさりと通過してしまって、奈良県へ入った。和歌山の白浜の方は後でゆっくり行ってみよう。
日本全国どこにでも、交差点の道路の上には、青地に白色の文字で、各道路の方向を指し示す看板がある。全国どこでも同じような看板なのだが、奈良県の道路看板には、方位が並記されている。方位磁針のようなマークが四角な看板の隅に書きこまれていて、その看板と対向したときに、北側がどちらかということが、すぐに分かるようになっている。主要交差点だけでなく、ほとんど全ての交差点にマークが入っている。道路は微妙に曲がったりしているので、直線な道路上にあるように見える各看板によっても、微妙に北の方角が変わっているが、設置は大雑把ではなく、きちんと各看板の場所でいちいち測位して、ひとつひとつ設置しているようだ。分解能が5度くらいの精度できちんとした方位が示されている。設置は大変だろうが、初めて訪れた人でも、方向感覚が鈍くても、地図との対照が簡単で便利だ。
都市は明るいから、夜でも比較的安全に走れる。そして何よりも街が明るいというのは、心強いものだ。暗い道を走っていると、心まで暗くなって、寝床が決まっていなかったりすると、心細く不安になってくる。街が明るくて、夜でも街に人がいて、足元もその先も照らされていれば、夜遅くまで走っていても、ちょっとくらい寝床が決まっていなくても、何とかなる感じがして心細くない。都市の安心感のようなものがある。
最近は距離をかせぐために、荷物を減らして自炊を止めた。これもかなり影響が大きい。まず水の心配をしなくていい。自炊すれば必ず、調理にも後片付けにも水が必要になる。自転車のボトルケージには1.5リットルのペットボトルが装備されていて飲料としているが、1.5リットルでは米を炊いて調理して食後に洗い物をするには水が不足する。だから今までは必ず水道のある場所で野宿をしていた。しかし自炊をしなくなった今は、必ずしも寝床の近くに水道が必要ではなくなった。これは大きい。寝床の選択肢が大幅に広がった。食事はお店で食べたり弁当類で済ませるから、洗い物の水を気にしなくていい。明朝まで必要な水は、いくら喉が渇いたって、水割りを飲んだって、1.5リットルで足りる。もっと言えば、水そのものもいらない。米を炊いたり調理したり洗い物をしたりするならば、水が必要になるが、喉を潤すための飲料ならば、ペットボトルの中身は味気ない「水」である必要もなくなった。お茶でもスポーツドリンクでもジュースでもいい。自炊をするか
しないかによって、旅のスタイルも内容も変わる。
奈良市内を走って、法隆寺に行ってみたが、夜遅かったので門が閉まっていた。次に東大寺にも行ってみたが、こちらも門が閉まっていた。周りは奈良公園で散策できたりしたのでぐるっと回る。やはり鹿がたくさんいる。鹿を見たのは北海道以来だなぁ。いい加減疲れたので寝床を捜す。自炊をしないのだから水道は必要ない。場所はどこでもいい。鹿の糞の上にテントを張る。
2005/11/09
走行距離102km
積算距離16045km
和歌山県岩出町→国道24号→奈良県奈良市