2005年09月12日
台風14号災害 ( 鹿児島県 )
フェリーは朝7時に鹿児島港に到着、久しぶりに九州に帰ってくる...
鹿児島から沖縄に発ったのはいつだったか、何か懐かしい感じがする。数えたら約3週間ぶりみたい。
桜島をずっと右手に見ながら国道10号線で時計回りに鹿児島湾沿いを走る。今日は朝早くから走っていたので、予定では垂水市あたりまで行けるだろうか。テレビはほとんど見てないが、九州は垂水市をはじめ、日本各地で台風14号の被害が出ていることは何となく知っていた。このままのルートで走っていけば、その垂水市を通過する。
垂水市に入ってすぐ、道路脇に砂が溜まっている箇所がいくつかある。あぁ、けっこう山からの水が道路脇を流れたんだなぁと思っていたら、牛根という集落のあたりまで来ると、その砂や土の量がどんどん多くなってきた。看板によれば、この先では交互片側通行をしているという。
さらに進むと山根麓という場所だろうか、これはひどい、歩道や道路には泥や砂や土が山積みにされていたり、家々の塀は流れた土砂の痕として二色に分かれており、その位置まで水が来た事がうかがい知れる。家屋の一階が泥だらけだったり、床上浸水したのが解る。さらに進むと、流れて来た木々や壊れた家具、潰れた車まで、まだ片付けられずに道路脇にある。水災害の恐さ。国道でこの様子だと、もっと山に入ったところは、もっともっと被災してるのかも。
地震災害と台風災害が違う事は、前もって天気予報などで来る事が分かる事だろう。台風が来る事が分かっているから、その対策は出来るのだが、人間が施した対応策よりもさらに自然の威力はすごい。自然には勝てず、為す術が無くなってしまう。もう安全な場所に逃げるしかない。
この辺りには、土石流危険区域という看板があちこち立っているし、地図を見ても等高線が密になっていて、実際に道路の後ろは急な斜面の山だ。ただし、道路脇のその法面はきちんとコンクリートで土砂崩れや落石が起きないように表面は固められているし、落石防止フェンスもしっかりとある。それでも危なそうな所は半トンネルになっていたり、土石流が流れそうな川や清水の流れている所は、きちんと防砂ダムみたいに段々の構造物が施工してある。予め前持ってきちんと調査して計画的に防災対策をしている地域に見える。しかし自然の威力はすごい、そのコンクリート打ちやフェンスもろとも押し流して道路を埋めている箇所もある。
家々が立っている集落では、集落の中でも低い土地に立っている家は土砂の流れ道になり、その被害は大きい。ほんのちょっと離れた、わずか2メートルくらい高い土地に建てられた家は被害が無いようにも見える。
もう既に水は引いているが、山から流されてきた木々や土砂はまだまだ処理できていない。至る所で重機が動いていて、フォークリフトで土をダンプに載せている。地元の人だろうかボランティアだろうか、その脇でスコップで重機の入れない所を片付けている。土砂で一階が使えなくなった家の前にはお婆ちゃんがぼーっと座っている。
台風が去って天気のいい日が続いたら、土砂の水分が蒸発し、今度は土埃がひどい。車やダンプが通る度に、辺り一面は土埃りが舞い上がり、向こうが見えなくなる。僕達も口と鼻をタオルで覆い走るが、すぐに全身砂まみれになる。
垂水市の中でも、僕たちが見たところ、その牛根辺りが被災しているが、市内中心部は被害は無いようで、まったく普通の生活をしている。公園で野宿したが、水道もちゃんと出たしトイレも使える。
中越地震の時もそうだが、被害の大きな所と被害が少なく普段の生活をしている所、それがすぐ近くで隣り合っている。同じ地域なのに被害に差が出る。こっちの家は助かって、こっちの家はダメになる。自然の仕業とはいえ、やるせない。
2005/09/11
走行距離83km
積算距離13271km
フェリー・クィーンコーラル8→鹿児島県鹿児島市→国道10号→国道220号→鹿児島県垂水市